<健康こぼれ話>
ブルーベリーが血中脂質とコレステロールを低下させる。

 ブルーベリーは、加齢、心疾患、癌から身体を守る抗酸化物質に富んだ果物で、健康に良いことは、良く知られている。ブルーベリーには強力な抗コレステロール化合物、抗脂質化合物であるプテロスチルベンが含まれていると米国農務省の研究者らは報告した このプテロスチルベンは抗癌性、抗糖尿病性を有することが認められた。これは、赤ワインにも似た化合物が含まれるために、健康に良いとされている。 しかしながら、ねずみを用いた研究しか行われていないので人でコレステロールを下げる効果があるかどうかは不明で、またどれくらいの量を摂取したらよいのかもわからない。しかし、このプテロスチルベンは一部の国で使用されている抗コレステロール薬よりも有効であると報告している。
(American Chemical Society 228th National Meeting Philadelphia Aug. 22-26,2004.)

緑茶、ウーロン茶で高血圧のリスクが低下
緑茶またはウーロン茶を120ml/日以上を摂取すると、高血圧のリスクが有意に低下するという報告が発表された。 高血圧の既往のない20歳以上の被験者1507名を対象に茶の愛飲家600名とそうでないものに分け高血圧の発症のリスクを調べた。

それによると、茶120-599mlを摂取したグループはそうでないグループより46%高血圧の発症のリスクが低いことがわかった。さらに600ml/日以上を摂取するグループではリスクがさらに低下して65%であった。 この結果は、多重ロジスティック回帰分析を用いて出されたものであり、生活習慣に関する5項目、7項目の食事因子、及び既知の高血圧のリスク因子をもちいて補正されたものである。

『茶の摂取量が高血圧のリスクに保護的作用をおよぼす可能性がこの疫学的研究から示唆される。しかしこの推論は最初の段階のものでありさらに、長期的なランダムプロスペクティブ研究が必要でさらに証拠をかためる必要がある。』と研究者はのべている。
(Arch Intern Med. 2004;164:1534-1540)

糖尿病が各種癌のリスク因子に
糖尿病の現病・既往歴を有する人は、癌全体と歯肉癌、咽頭癌、肝癌、膵臓癌、胃癌、食道癌などのオッズ比が有意に高くなることが、第63回日本癌学会で報告された。

愛知県がんセンター研究所疫学・予防部の栗木清典氏らは、糖尿病の現病・既往およびその家族歴と癌のリスクとの関連を臓器別に検討した。 対象は、1988年から2000年の同センター病院初診の40から80歳の外来患者で癌既往を持たない59.440人でこのうち11.672人はがん患者(症候群)残りの47.768人は非がん患者(対照群)であった。 糖尿病の現病・既往を有する人は男性の症候群で9.8%、対照群で6.7%。女性で症候群3.8%、対照群2.3%と男女ともに症候群で癌の発生が高率であった。

年齢、BMIなどの因子を調整した癌のオッズ比を求めると、対象者全体で糖尿病の現病・既往歴は癌全体のオッズ比を男女ともに1.4倍有意に高めた。男女の肺がんで1.5倍、1.6倍。男女の肝臓癌で2.2倍、2.3倍。男性の咽頭癌で2.3倍。男性の食道がんで1.7倍。男性のすい臓がんで2.3倍。男性の大腸がんで1.3倍。女性の歯肉癌で4.2倍。女性の胃癌で1.7倍、子宮ガンで1.9倍オッズ比を高めた。

以上から同氏は『大量飲酒、運動不足、喫煙、高脂肪食、生野菜の摂取不足など、糖尿病と癌で共通するリスク要因を改善することにより、癌の発生予防を効率よく進めることができる』と述べた。
第63回日本癌学会(於:福岡市)

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